Blind Wind Blog

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一晩中苦しそうに甲高い異様な声で泣いてた。
その声に何度も起こされ、階下から母と妹の声を聞いた。
朝方には声は止んでいた。朝食を作ろうと階段を下りると
玄関先に、鳴き疲れたのかだらりと横になったジャムの姿があった。
やっと眠れたのかな、と少しだけ安心した。
病院では命に別状はないと言われたと聞いていた。

相変わらず何も入ってない冷蔵庫の中身を見て、
何を作ろうかと思案して
ふとホワイトボードに何か書かれているのを見た。

「市役所に確認取ります。火葬にしてください」

胃がぐっ、とコンクリートが詰め込まれたかのように重くなった。
ジャムをもう一度見る。安らかな顔だった。
ああ、これはもう、「モノ」なのだな。
葡萄のゼリーだけ取って部屋に戻った。

ジャムは、うちにいるモモが
野良犬のかぼちゃと駆け落ちして出来た子供。
他の子供はみんな里親に引き取られ、ジャムだけうちに残った。
モモとは、仲は悪くないと思うが、広い小屋をひとりで占領したりと
まだ、内面も子供だったと思う。せいぜい、2,3歳だ。
もう死んでしまった。

ろくに散歩にも連れて行ってやれなかったのに、
居間から庭を見るとき目が合うだけでちぎれんばかりに尻尾を振っていた
あの子の姿を思い出して

少しだけ泣いた。
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